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「大阪のマチュピチュ」
に建つ平屋

工務店:フクダロングライフデザイン

大阪府北部・北摂地域に位置し、豊かな自然がそばにある箕面市。近年は自然の近くで暮らしたい子育て世代にも人気の地域で、Hさんご家族も小学生のお子さんがいらっしゃる子育て世代です。

この場所に家を建てることになった経緯を教えていただけますか?

元々は職場近くの大阪の市街地で新築するつもりで、情報収集のために7〜8回ほど色んな場所の完成見学会へ訪れていて、そのうちのひとつがこの場所でした。その時は、場所ではなく家を見学に来ていたのですが、自然が近い環境、というか自然の中に街がある感じに衝撃を受けました。実は、市街地で新築を考える前は郊外も検討していたものの、気に入る場所に出会えなかったこともあり諦めていたんです。

この街自体ができて10年くらいなので、ご近所さんともフラットな人間関係を築けそうでしたし、学校施設が充実していたことも決め手のひとつでした。

 実際に住われてみていかがですか?

本当に自然が近くて、道路を挟んで向かいの林のあたりでキツネや鹿を見たことがあります(笑) それと、この家に住み始めてからは週末にあまり出かけなくなりましたね。出かけるよりも、バルコニーでBBQをしたり、ご近所さんと集まったりして楽しんでいます。

あと、職場から家に帰ってくると空気が全然違うんです。気温も違って、冬だと大阪の市街とは3〜5℃は低いと思います。でもその分、夏は涼しいですね。

確かに、ここの冬の寒さは市街地に比べると厳しそうです。室内の温度はいかがですか?

それが、冬でもスリッパなしであったかく過ごせいています。この家はパッシブ冷暖*にしてもらったので、冬でも夏でも快適な室温に保たれているんです。だからエアコンを使うのは本当に寒さや暑さが厳しい時だけで、一年で真冬・真夏に数回しか使っていません。外気が入ってこない気密性の高さもあると思います。

* 全館空調・床下暖冷房システム

お気に入りのポイントはどこでしょうか?

ずは杉の床ですね、素足で歩くと本当に心地いいです。あとは、キッチンの向かいにある東向きの採光窓。キッチンに立つとその窓から山が見えるんです。その山に雲がかかっているときはマチュピチュっぽいなと思っています(笑)

扉やサッシに木を使っているのもポイントで、実は市街地だと気軽に木を使えない部分だったりしますよね。それでいうと、平屋にできたのもこの場所ならではですね。市街地では平屋を建てられるような広い土地を探すのは難しいですから。

言われてみれば、ここへの道中で見えていた山も確かにマチュピチュっぽい雰囲気がありました(笑)パッシブ冷暖などのエネルギー効率の良いシステムが登場して、戸建てならではの暑さ・寒さへの我慢は必要なくなりましたね。本日はありがとうございました。

(編集後記)
withコロナの時代となって郊外型の住宅にもまた新しい視点が投げかけられる時代となりました。その昔一軒家と言えば寒いと敬遠されていたことからマンションが人気になりましたが、断熱や冷暖房に関する技術の進化により、そこは戸建住宅において問題がなくなってきていると感じます。だからこそ、野うさぎや鹿に遭遇するような場所でも快適に暮らせるような家を建ててみてはどうでしょうか。

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